今回は、メンズエステの「マット施術」と「ベッド施術」の違いをテーマにお送りします。
メンエス店の中には、マットを使っているお店もあればベッドを置いているお店もあるのですが、その違いは何なのでしょうか?
またマットとベッドのメリット・デメリットとしてはそれぞれどんなことが考えられるでしょうか?
目次
森下 里美(35)
【担当記事一覧】とあるメンズエステの女性店長として、約10名ほどのセラピストと一緒に働いている。セラピストの子たちから要望に答えて、研修を実施したりもしている。趣味はサイクリングで、休みの日はできるだけ遠くまで行き、見たことのない景色を見てリフレッシュしている。
メンズエステにおけるマット施術とベッド施術の違い
メンズエステセラピストによるマッサージは、基本的に「マットでの施術」か「ベッドでの施術」に分かれます。
どちらを使用しているかはお店によって異なりますが、施術の内容自体は、マットとベッドで大きく変わるというわけではありません!
どちらも、「お客様を寝かせてリラクゼーションマッサージを行う」という点では同じですね。
ただし、行うマッサージの内容には違いがあります!
その点については、マットとベッドのメリット・デメリットをそれぞれ紹介する部分で書いていくことにします。
また、マットとベッド自体の違いは、
【マット】床に敷くマットレスタイプ
【ベッド】シングル用のベッドタイプ
という感じですね。
ベッドはまさしく病院の診察台のようなもので、お客様に寝てもらい、わきに立ってマッサージを行います。
一方のマットは、床に敷くタイプです。
セラピストは座るもしくお客様と同じ目線でマッサージを行うことになります。
ちなみに、私が店長をつとめているのはマンション(個室)型のメンズエステ店ですが、うちのお店ではマットを導入しています!
マットならではのメリットがあるからですが、詳しくは次にまとめているので確認してみてください。
メンズエステのマット施術のメリット・デメリット
ここでは、マット施術ならではのメリット・デメリットについて解説します。
セラピストとお客様、それぞれの目線で解説してみましたので、ぜひチェックしてみてください!
マット施術のメリット
【セラピスト側】
わきに立ちっぱなしでマッサージを行わなければならないベッド施術とは違い、マット施術の場合は座ってマッサージを行うことができます。
足腰が疲れない分、ベッド施術よりは楽であるといえるでしょう!
ただし、中腰になって施術を行うことはあるので、しんどいことがまったくないわけではありません……。
また、マット施術では足を使ったマーメイド施術や、密着して関節の曲げ伸ばしをサポートするストレッチなどをしやすく、お客様に喜ばれやすいというメリットもありますね。
【お客様側】
ベッド施術よりも密着感をしっかり味わえるというのが、最大のメリットです。
上で説明したマーメイド施術やストレッチなどは、マット施術ならではの醍醐味なんです!
マット施術じゃなかったら、そもそも予約しないというお客様もいるぐらい、マット施術は人気なんですね。
マット施術のデメリット
【セラピスト側】
密着感のあるサービスをしやすいということは、お客様との身体的な距離感が近いため、セクハラの被害に遭いやすいということもデメリットとして考えられます……。
事故を装ってお尻や太ももに触ってきたりする不届きな男性客もいるので、要注意です。不快に思った時点ですぐに店舗スタッフへ連絡していいので、連絡手段は常に確保しておきましょう!
【お客様側】
マットでうつ伏せになると、首の座りが悪くなってしまうということがデメリットとして挙げられます。
首をまっすぐ伸ばすことができず、顔を前に向けて顎で支えたり、横を向いたり……。
長時間そうしていると、しんどくなってしまうことがあるんですよね。
逆に言えば、マットでの施術中は定期的にお客様に声をかけてあげるのもいいですね。
「気遣いできる子だなぁ……」とお気に入りセラピストに入れてくれたり、リピートしてくれるかもしれませんよ!
メンズエステのベッド施術のメリット・デメリット
ベッド施術ならではのメリット・デメリットとしては、どんなことが挙げられるでしょうか。
上のマット施術と同じく、こちらも「セラピスト目線」「お客様目線」それぞれ解説してみました。
ベッド施術のメリット
【セラピスト側】
ベッド施術は、ベッドのわきに立って行います。
お客様と体を密着させることはなく、手だけでマッサージを行うのでセクハラのリスクがマット施術よりも少なくはなるでしょう!
また、「わざわざマーメイド施術のやり方など覚えなくてもいい」というのもメリットのひとつといえます。
こういったメリットが大きいので、ベッド施術をやっているメンズエステにしか応募しない女性も存在していますね。
【お客様側】
顔の部分をくり抜き、穴をあけたタイプのベッドを用意しているメンズエステ店があります。
仰向けのときは枕をセットして穴をふさぎ、うつ伏せのときは枕を外して穴を露出させます。
穴に顔を入れると、首をまっすぐにすることができ、長時間うつ伏せのままでいても苦しくなりません。
特に、腰や背中のマッサージを重点的にやってもらいたい方にとっては大きなメリットといえるでしょう!
ベッド施術のデメリット
【セラピスト側】
メンズエステのコース時間は、最短でも60分くらい。長ければ150分か180分くらいあります。
ベッド施術の場合、その長い時間のほとんどをベッドのわきで立ったまま過ごすことになります。
マッサージをする場所によっては、腰を曲げた状態が続くこともあるので、足腰に疲労が溜まってしまうこともあるでしょう。
メンズエステは腰痛持ちの人でも普通に働けますが、こういった体勢がしんどい人はかなりきついでしょう……。
【お客様側】
セラピストがベッドのわきに立って施術を行うので、密着感はほとんどありません。
マーメイド施術やストレッチなどもないため、施術内容がやや単調になりがちな点に不満足感を覚える男性が多いでしょう。
メンズエステを利用する男性は癒やしを求めている人が多いので、やはりマット施術のほうが人気ですね!
現役セラピストに聞いてみた!メンズエステでマット施術とベッド施術はどっちがやりやすい?
Yさん「安心できるのはベッド施術ですね!」
ベッド施術って横に立って手でマッサージだけしていれば良いからかなり楽です。
正直、内容が単調になるのでロングコースとかになると時間を持て余しちゃうこともあるんだけど(笑)、でも安心感という意味では断然ベッド施術ですよ!
客の中には、たまに隙あらばセラピストの体に触ってこようとするやつがいるんですけど、ベッドなら上から見下ろしているので変な手の動きをしたらすぐに分かります。
すぐに避けられるし、「何しようとしてるんですか?」って警告することもできます。もちろん優しく警告しますよ(笑)
そんな感じで、私としては安心して施術ができるベッド施術のほうを推したいですね!
Kさん「マットのほうが喜んでもらえるから好きかな……」
私は、今はマットのお店で働いていますが、昔はベッドのお店で働いていたこともありますよ。
どっちが良いかな……どっちか選べって言われたら、私はマットかなって感じです。
まあベッドのほうもあれはあれで、良さがあると思いますよ。
狭い小さなベッドだから、体が大きめのお客さんが来たりすると「大丈夫?落ちない?」ってハラハラすることもあるけど(笑)
その点、マットはね、お客さんが落ちる心配はないから良いですね。
それに、マットのほうが仕事のやりがいがありますよ。私がメンエスのセラピストをやってるのは、まあもちろんお金を稼ぎたいっていう理由も大きいけど、「人に喜んでもらいたい」という想いがあるからなんですよね。
私のやることで人が喜んでくれたら、何だか私自身が世界から認められた気がして嬉しくなるんです。
そういう意味では、マットだといろんな内容の施術をしてあげられるので、男性の皆さんにすごく喜んでもらえるんですよ。たとえばマーメイド施術とかね!そんなわけで、私はマットのほうが好きですね!
まとめ
今回の記事では、「メンズエステにおけるマット施術とベッド施術の違い」を主なテーマとして解説しました。
床に置くマットと、診察台のようなベッドにはそれぞれのメリットやデメリットがあります。
マットは、施術のバリエーションが多くなるので覚えるのが大変だったりしますが、
その分だけお客様に喜んでもらいやすく、リピートにつなげやすいというメリットがあります。
一方、ベッドは立ちっぱなしなのでつらいこともありますが、セクハラに遭いにくいというのは大きなメリットですね!
今回の記事を読んで「私はマットに興味がある」「私はベッドのほうが良い」と思った方は、面接の際や事前の問い合わせの際にお店に聞いてみることをおすすめします。